「つらぬく」経営~世界で評価される小さな会社・池内タオルの真髄(書籍紹介)
「世界でもっともピュアなタオル」と評され、日本だけでなく海外で高い評価を受けるタオル。それが「風で織るタオル」。

このタオルは、愛媛県今治市にある小さな会社・池内タオルで作られている。
・日本初、100%風力発電で稼動する会社。
・日本企業初、「NYホームテキスタイルショー」で最優秀賞を受賞。
・「嘘をつかない」会社。
・お客さんが代わりに営業までしてくれる会社。
そんな池内タオルの根底にあるのが「つらぬく」こと、「変わらない」こと。
しかし、社員20人余の池内タオルが、世界を相手にビジネスを展開するまでには、さまざまな苦労とドラマがあった――。
安い輸入品に押される一方の衰退産業、地方、中小企業、取引先の破綻の影響で民事再生を申請。
「四重苦」を背負うことを余儀なくされながら、なぜ池内タオルは世界で高い評価を受ける会社になれたのか?
「環境」と「ビジネス」を両立させる企業として注目される池内タオルの、過去・現在・未来が1冊に。
<目次>
はじめに
第1章 池内タオルのいま
世界でもっともピュアなタオル
自社ブランド中心の商品構成
朝はメールとニュース
池内流営業
どこにいてもタオルが気になる
第2章 民事再生、そして復活へ
①絶頂からどん底へ
致命的なアクシデント
アメリカで高まった評価
たしかな手ごたえ
自社ブランドで新しいステージへ
売上の7割を失う
②迫られた経営方針の転換
OEMを捨てる
債権者の理解と協力
支えになったマニアの声
家族の理解
変わらないということ
変わらない信念を伝えること
ひとりのファンから始まる
雇用のリストラクチャリングに着手
湧いてくる感謝の念
第3章 風で織るタオル誕生
①タオル生産の真実
農薬だらけの綿花
オーガニック・コットンの難しさ
環境配慮のあいまいさ
②本格的に環境配慮に取り組む
再びの挑戦
組合で建てた工場
ノルガードさんの箴言
自社ブランドへの希求
他社に先んじたISOの取得
オーガニックの実現
化学薬品を使う意味
製品の寿命を考える
③エコから生まれた自社ブランド
売れなかった新製品
褒め言葉ではなかったノーブルの意味
アメリカの展示会は商談の場
④風で織るタオル─アメリカから日本へ
インターネット販売への取り組み
風で織るタオルの誕生
電力グリーン化の模索
風で電力をまかなう
ブランディングにつぎ込む
思いがけない受賞
風で織るタオルが電波に乗った
アメリカでの販路拡大
第4章 会社を継ぐまで─続けることの重み
①生い立ちと父への思い
タオル屋の次男坊
「努力家」と言われるコンプレックス
成り行きだった松下電器への就職
わがままな新入社員
②今治に帰るという選択
退職の決断
あわや離婚の危機
急逝
③父の死と二代目社長の誕生
引き継がれたバラ日誌
衰退するタオル産業
自社工場にあった負の遺産
もう通用しない名刺の力
タオル設計にオフコンを導入
④新米社長の経営改革
タオルハンカチに主軸を移す
「クイックレスポンス」
産地をひとつの工場に
3分の2に短縮されたリードタイム
産地の構造改革
第5章 エコとビジネスの両立─なぜ生き残れたか
①ビジネスの原点
「タオルマニア」を自認
愛するに足るタオルをつくる
環境配慮―表現の課題
よいものだけでは売れない
変えられないコンセプト
コンセプトを守るための取捨選択
②真摯な姿勢がファンをつくる
「IKTマニア」の存在
ファンを裏切らない
顔が見えるということ
ファンがくれる情報、ヒント
広く伝えるための努力
③産地が与えてくれた力
産地の力を生かす
理想に近づく喜び
第6章 がんばる地方と中小企業のために
①5年後の池内タオル
ファンドの資金を得、次のステージへ
ホーム・テキスタイル・メーカーへの模索
②今治産地をファクトリー・ブランドへ
産地一体となった構造改革
今治ブランドの価値をあげる
おわりに
<書誌情報>
タイトル:「つらぬく」経営 世界で評価される小さな会社・池内タオルの真髄
著者:池内計司
発行・発売:(株)エクスナレッジ
発売日:2008年11月28日
体裁:四六版並製/208頁
定価:本体1,400円+税
ISBN 978-4-7678-0677-8


池内計司(keishi ikeuchi)1971年一橋大学卒業後、松下電器産業に入社。1983年池内タオルに入社、代表取締役社長に就任。オーガニックコットンを素材とし、風力発電のグリーン電力で織った「風で織るタオル」シリーズを開発。海外市場で高い評価を得る。2002年、NYホームテキスタイルショ−でNew Best Award受賞。2007年、元気のいいモノ作り中小企業300社に選定。2008年、第12回新エネ大賞・審査委員長特別賞を受賞。



